2008
12/28
Sun.
'08 クリスマス記念SS 〝天上天下唯我独尊なサンタクロース〟
「いらっしゃいませ…って、圭一クンかぁ」
「こんにちは、芽依ちゃん」
店先のイルミネーションの光…店内の色とりどりな飾り付け…そして…毎年、この時期に流れるメロディ…ここ、エンジェルモートもクリスマス1色だ。
「寂しいねぇ…こんな時期に男1人なんて…」
「…別に1人で来たかった訳じゃ無いよ」
本当だったら、魅音と…ココでデートした後、俺の家で2人きりの〝クリスマスパーティー〟をする筈だったのに…
昨日の夜…
PiPiPiPiPi…
「はい、前原ですけど…」
〝はろろ~ん、圭ちゃん♪〟
「詩音…何か用か?」
〝素っ気無いですねぇ…『未来の妹』に対して〟
「〝攻め〟体質の妹なんて、俺はいらんぞ!」
〝悟史きゅんだったら『受け』になるんですけどね♪抵抗出来ない私の身体を悟史クンの手が…イヤッ!止めて!!悟s…〟
「お~い!エロ話を聞かせる為にTELしたのか?」
〝ノリが悪いですね、圭ちゃん。まあ…これは、また後日に聞かせるとして…〟
「聞かせるんかい!!!」
〝明日、お姉ぇと『デート』するんですよね…エンジェルモートで〟
「…どこから仕入れた?その情報…」
〝本人からですよ♪それはもう…嬉しそうに話してくれましたよ。その後の『パーティー』の事までも…〟
「そうですか…(魅音~(汗))」
〝で、悪いんですけと…デートの予定を変更して下さい〟
「…は!?何で!」
〝『店』の方が人手が足りないらしくて、私とお姉ぇが駆り出される事になりました。ですから…圭ちゃんは、PM2:00にお姉ぇを引き取りに来て下さい。圭ちゃん好みの『ウハウハな格好』をさせておきますから♪〟
「事情は分かったが、その…何なんだ?健全な青少年を〝萌えの道〟に走らす様な『魅惑の表現』は!!」
〝言葉通りですよ。じゃあ、明日PM2:00に引き取りに来て下さいn「ン~!ムグムグムグッ!!ン~~~!!!」…もう!五月蠅いなぁ、大人しくしなさい!!〟
「おい!そこに魅音がいるだろ?」
〝気のせいですよ、気 の せ い ☆ それじゃあ、明日…待ってますからね「ンン~~~!!!」〟
プツッ!
ツーツーツー…
「…ったく、あの〝唯我独尊 爆裂暴走娘〟は何を考えているんだろうな」
詩音のお陰で予定を狂わされた俺は、こうして魅音を〝引き取り〟に来たって訳だ。
「ふ~ん…そんな事があったんだ」
「なっ!?芽依ちゃん!もしかして、俺…」
「ううん、圭一クンのナレーションを読んだから♪」
芽依ちゃん、ヒトの頭の中での回想を読まないでくれ…(激汗)
「朝から魅音ちゃんが来てるから、そうだろうな~と思っていたけど…やっぱり〝拉致〟されてたか…」
「ちょっと、芽依!ヒトを〝悪の組織の人〟みたいに言わないで下さい!!」
芽依ちゃんの後から、それこそ〝悪の組織の人〟みたいに現れたのは…今、話題にしてた〝天上天下唯我独尊娘〟!何で『ミニスカサンタ』の格好をしてんだか…芽依ちゃんは何時もの制服だから…自前だろうな。
「あはは…でも、本当の事じゃない?朝から悟史クンを拉致って来るし…」
「あれは〝拉致〟とは言いません!連れて来たんです!!可愛い彼女が、可愛いコスで〝おもてなし〟するんですから…悟史クンも大満足する筈です♪」
なるほど…悟史を〝おもてなし〟する為のコスらしい…良いのか?店長
「悟史クンの了承はとって無い訳ね…」
コイツの事だから…朝っぱらから、悟史の家に〝突撃〟して〝拉致〟して来たんだろう…悟史も災難だな。
まだ続いている芽依ちゃんと詩音の戯れ合いを見ていた俺の背後から〝絶対零度〟の視線を感じる。フロアには姿は見えないが…確実に魅音はココにいる。
「あれぇ~?圭一クン、何で冷や汗をかいているのかな?」
魅音の視線に気付いていないのか…黙り込んでいた俺の腕に芽依ちゃんがすがりつく。程よい胸の感触がなんとも…
ギンッ!!!
その瞬間…どこぞの指令が、
「レ〇…槍を使え」
と言ったのかは知らないが…〝絶対零度〟だった魅音の視線が、〝神滅器(ロンギヌス)〟に変わり、俺を鋭く貫いてくる。視線でヒトが殺せるなら…これは〝殺す〟と言うより〝滅する〟レベルに達している!恐い…これは、ハッキリ言って恐い!!七つ目の巨人みたいに、十字架に張り付けられている気分だ…(汗)
「ボソッ…圭ちゃん、早く行かないと…私達〝滅殺〟されてしまいますよ」
流石は姉妹!魅音の視線に気付いた詩音が、頬にひと筋の汗を垂らしながら俺に耳打ちして来た。
「芽依ちゃん、そろそろ詩音に案内して貰うから。詩音…とっとと魅音を引渡してくれ。ボソッ…〝滅殺〟されるのは嫌だからな…」
「そうですね、そろそろ行きましょうか。ボソッ…私達の身の保全の為に…」
腕にすがりついている芽依ちゃんを〝やんわりと〟引きはがして、詩音に案内されてフロアに向かう。その背後で芽依ちゃんが…
「もう少し、魅音ちゃんをヤキモキさせたかったのにな~残念!」
…気付いてたんかい!なんて恐ろしい娘!!
詩音に席を案内されている途中…顔を真っ赤にして〝メルトダウン〟している悟史を見掛けた。
「おい…悟史をココに連れて来て大丈夫だったのか?免疫無いのに…」
「誰かさんみたいに〝暴走〟しないですから大丈夫ですよ。もっとも…可愛い彼女相手になら、いくら暴走しても良いんですけどね…むしろ、大歓迎♪」
〝誰かさん〟って、俺の事かぁ?暴走の度合いは、貴女の方が上だと思いますけど?特に〝周りの目なんか関係無い〟って姿勢が…
「…何か、五寸釘を打ちたくなる様な事を考えてませんか?」
「いえいえ!滅相も無い!!!」
…変にカンが良いし…
詩音に案内された席は、悟史の後ろの席…この店で1番最奥の席だった。
「この席に座っていて下さい。すぐに〝可愛くてウハウハな娘〟が来ますから♪」
ウインクを1発かませながらそう言うと、詩音は店の奥に入って行った。その言い方って〝おとなのお店〟みたいだぞ…詩音。健全(なのか?)な店だろ?ココは…
1人ポツ~ンと残された俺…あまりにも暇なので、片肘を付いてフロアの〝音〟に耳を傾けてみる。フロアからは野郎共の〝雄叫び〟とウェイトレスの〝優しく注意してはいるが、目は笑っていない声〟が聞こえてくる…まあ、何時もの光景ってヤツだな。
そんな中、奥の方から…
〝ほら!お姉ぇ、圭ちゃんが待ってますよ〟
〝詩音~、これ…恥かしいよ~〟
〝今さら何を言っているんですか!昨日はお姉ぇもノリノリだったくせに…〟
〝それは…そうだけど…こんな服とは知らなかったよぉ〟
〝私も着てるから恥かしく無いでしょ!?〟
〝でもぉ…〟
〝もう!つべこべ言わずに、サッサと行け!!〟
ドカッ!
………何やってるんだ?アイツらは…(汗)
『被害者…魅音、加害者…詩音』の構図が見えてくる会話が聞こえた後に、俺の背後から魅音らしき足音が近付いて来た。
「け、圭ちゃん…」
「お疲れ、魅お……………………………………………………」
労いの言葉と共に振り向いた俺は、後に立っていた魅音を見て…キッチリ固った。
先程の会話から、詩音にサンタ服を義務付けられた事は想像してたが…
追記後に続くよ~♪
「こんにちは、芽依ちゃん」
店先のイルミネーションの光…店内の色とりどりな飾り付け…そして…毎年、この時期に流れるメロディ…ここ、エンジェルモートもクリスマス1色だ。
「寂しいねぇ…こんな時期に男1人なんて…」
「…別に1人で来たかった訳じゃ無いよ」
本当だったら、魅音と…ココでデートした後、俺の家で2人きりの〝クリスマスパーティー〟をする筈だったのに…
昨日の夜…
PiPiPiPiPi…
「はい、前原ですけど…」
〝はろろ~ん、圭ちゃん♪〟
「詩音…何か用か?」
〝素っ気無いですねぇ…『未来の妹』に対して〟
「〝攻め〟体質の妹なんて、俺はいらんぞ!」
〝悟史きゅんだったら『受け』になるんですけどね♪抵抗出来ない私の身体を悟史クンの手が…イヤッ!止めて!!悟s…〟
「お~い!エロ話を聞かせる為にTELしたのか?」
〝ノリが悪いですね、圭ちゃん。まあ…これは、また後日に聞かせるとして…〟
「聞かせるんかい!!!」
〝明日、お姉ぇと『デート』するんですよね…エンジェルモートで〟
「…どこから仕入れた?その情報…」
〝本人からですよ♪それはもう…嬉しそうに話してくれましたよ。その後の『パーティー』の事までも…〟
「そうですか…(魅音~(汗))」
〝で、悪いんですけと…デートの予定を変更して下さい〟
「…は!?何で!」
〝『店』の方が人手が足りないらしくて、私とお姉ぇが駆り出される事になりました。ですから…圭ちゃんは、PM2:00にお姉ぇを引き取りに来て下さい。圭ちゃん好みの『ウハウハな格好』をさせておきますから♪〟
「事情は分かったが、その…何なんだ?健全な青少年を〝萌えの道〟に走らす様な『魅惑の表現』は!!」
〝言葉通りですよ。じゃあ、明日PM2:00に引き取りに来て下さいn「ン~!ムグムグムグッ!!ン~~~!!!」…もう!五月蠅いなぁ、大人しくしなさい!!〟
「おい!そこに魅音がいるだろ?」
〝気のせいですよ、気 の せ い ☆ それじゃあ、明日…待ってますからね「ンン~~~!!!」〟
プツッ!
ツーツーツー…
「…ったく、あの〝唯我独尊 爆裂暴走娘〟は何を考えているんだろうな」
詩音のお陰で予定を狂わされた俺は、こうして魅音を〝引き取り〟に来たって訳だ。
「ふ~ん…そんな事があったんだ」
「なっ!?芽依ちゃん!もしかして、俺…」
「ううん、圭一クンのナレーションを読んだから♪」
芽依ちゃん、ヒトの頭の中での回想を読まないでくれ…(激汗)
「朝から魅音ちゃんが来てるから、そうだろうな~と思っていたけど…やっぱり〝拉致〟されてたか…」
「ちょっと、芽依!ヒトを〝悪の組織の人〟みたいに言わないで下さい!!」
芽依ちゃんの後から、それこそ〝悪の組織の人〟みたいに現れたのは…今、話題にしてた〝天上天下唯我独尊娘〟!何で『ミニスカサンタ』の格好をしてんだか…芽依ちゃんは何時もの制服だから…自前だろうな。
「あはは…でも、本当の事じゃない?朝から悟史クンを拉致って来るし…」
「あれは〝拉致〟とは言いません!連れて来たんです!!可愛い彼女が、可愛いコスで〝おもてなし〟するんですから…悟史クンも大満足する筈です♪」
なるほど…悟史を〝おもてなし〟する為のコスらしい…良いのか?店長
「悟史クンの了承はとって無い訳ね…」
コイツの事だから…朝っぱらから、悟史の家に〝突撃〟して〝拉致〟して来たんだろう…悟史も災難だな。
まだ続いている芽依ちゃんと詩音の戯れ合いを見ていた俺の背後から〝絶対零度〟の視線を感じる。フロアには姿は見えないが…確実に魅音はココにいる。
「あれぇ~?圭一クン、何で冷や汗をかいているのかな?」
魅音の視線に気付いていないのか…黙り込んでいた俺の腕に芽依ちゃんがすがりつく。程よい胸の感触がなんとも…
ギンッ!!!
その瞬間…どこぞの指令が、
「レ〇…槍を使え」
と言ったのかは知らないが…〝絶対零度〟だった魅音の視線が、〝神滅器(ロンギヌス)〟に変わり、俺を鋭く貫いてくる。視線でヒトが殺せるなら…これは〝殺す〟と言うより〝滅する〟レベルに達している!恐い…これは、ハッキリ言って恐い!!七つ目の巨人みたいに、十字架に張り付けられている気分だ…(汗)
「ボソッ…圭ちゃん、早く行かないと…私達〝滅殺〟されてしまいますよ」
流石は姉妹!魅音の視線に気付いた詩音が、頬にひと筋の汗を垂らしながら俺に耳打ちして来た。
「芽依ちゃん、そろそろ詩音に案内して貰うから。詩音…とっとと魅音を引渡してくれ。ボソッ…〝滅殺〟されるのは嫌だからな…」
「そうですね、そろそろ行きましょうか。ボソッ…私達の身の保全の為に…」
腕にすがりついている芽依ちゃんを〝やんわりと〟引きはがして、詩音に案内されてフロアに向かう。その背後で芽依ちゃんが…
「もう少し、魅音ちゃんをヤキモキさせたかったのにな~残念!」
…気付いてたんかい!なんて恐ろしい娘!!
詩音に席を案内されている途中…顔を真っ赤にして〝メルトダウン〟している悟史を見掛けた。
「おい…悟史をココに連れて来て大丈夫だったのか?免疫無いのに…」
「誰かさんみたいに〝暴走〟しないですから大丈夫ですよ。もっとも…可愛い彼女相手になら、いくら暴走しても良いんですけどね…むしろ、大歓迎♪」
〝誰かさん〟って、俺の事かぁ?暴走の度合いは、貴女の方が上だと思いますけど?特に〝周りの目なんか関係無い〟って姿勢が…
「…何か、五寸釘を打ちたくなる様な事を考えてませんか?」
「いえいえ!滅相も無い!!!」
…変にカンが良いし…
詩音に案内された席は、悟史の後ろの席…この店で1番最奥の席だった。
「この席に座っていて下さい。すぐに〝可愛くてウハウハな娘〟が来ますから♪」
ウインクを1発かませながらそう言うと、詩音は店の奥に入って行った。その言い方って〝おとなのお店〟みたいだぞ…詩音。健全(なのか?)な店だろ?ココは…
1人ポツ~ンと残された俺…あまりにも暇なので、片肘を付いてフロアの〝音〟に耳を傾けてみる。フロアからは野郎共の〝雄叫び〟とウェイトレスの〝優しく注意してはいるが、目は笑っていない声〟が聞こえてくる…まあ、何時もの光景ってヤツだな。
そんな中、奥の方から…
〝ほら!お姉ぇ、圭ちゃんが待ってますよ〟
〝詩音~、これ…恥かしいよ~〟
〝今さら何を言っているんですか!昨日はお姉ぇもノリノリだったくせに…〟
〝それは…そうだけど…こんな服とは知らなかったよぉ〟
〝私も着てるから恥かしく無いでしょ!?〟
〝でもぉ…〟
〝もう!つべこべ言わずに、サッサと行け!!〟
ドカッ!
………何やってるんだ?アイツらは…(汗)
『被害者…魅音、加害者…詩音』の構図が見えてくる会話が聞こえた後に、俺の背後から魅音らしき足音が近付いて来た。
「け、圭ちゃん…」
「お疲れ、魅お……………………………………………………」
労いの言葉と共に振り向いた俺は、後に立っていた魅音を見て…キッチリ固った。
先程の会話から、詩音にサンタ服を義務付けられた事は想像してたが…
追記後に続くよ~♪
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Posted on 01:01 [edit]
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